Batch16

Batch 16 Demo Day全登壇企業53社ざっくり紹介

5/13に500 Startupsのbatch 16のDemo Dayが行われた。今日5/16の夜には、渋谷のTECH LAB PAAKで、撮りたてのDemoDay動画を日本語解説付きで見るイベントを予定している。解説は500 Startups JapanのパートナーであるJamesと僕、そして特別ゲストとしてbatch6参加のAppSocially改めChatCenter iOの高橋さんと、batch3参加のFlyDataの藤川さん。まだ若干の枠があるので、ぜひ時間のある方は、最新のトレンドと最高峰のプレゼンを見に来て欲しい。

さて、今回のDemo Dayでは今までと少しやり方を変えている。まず、午前中にSeriesAのスタートアップがプレゼンを行い、続いてbatch16に参加したスタートアップが登壇した。

登壇企業は全部で53社。トランプ(ジョーカー含む)のカード枚数と同じ。なのでDaveはこんな格好で登場。これが500 Startupsのカルチャー「#HFGSD: Have Fun Get Stuff Done(思いっきり楽しみ、稼げ)

dave_joker

Source: https://twitter.com/davemcclure/status/731259565530976256

batch16の企業は以下の5つのテーマが多かった。

  • FinTech
  • Digital Health
  • ViceTech(Vice=一般的に悪徳とされているような領域)
  • HR/workforce development
  • SportsTech

前回と同様、参加企業の多くは「レイターシード」ステージであり、プロダクトマーケットフィットができていて、月商がおよそ100万円〜1000万円($10k〜$100k)の企業が中心だ。500 Startupsのアクセラレーターでは、本来の意味のアクセラレーター(=加速器)として、スタートアップをグロースさせることに注力している。

参加企業の多様性は、500 Startupsとして非常に重視していることもあり、今回も多様な企業が集まった。26%のスタートアップは女性の共同創業者がいるし、32%は米国外からの参加だった。米国以外の出身国一覧は以下の通り。

  • ブラジル
  • インド
  • スウェーデン
  • 中国
  • エストニア
  • ロシア
  • インドネシア
  • カナダ
  • アイルランド
  • イスラエル
  • 英国
  • セルビア
  • アルゼンチン
  • スペイン
  • ポーランド
  • オーストラリア
  • エクアドル
  • インドネシア
  • 南アフリカ
  • ナイジェリア

残念ながら今回は日本からの参加はなかった。すでにbatch18の募集は始まっているので、バランスの取れたチームが構築できており、サービスローンチ済みで、トラクションと優れたユニットコストを実現しつつあるスタートアップは、ぜひ応募してみて欲しい(締め切りは6/20)


batch16登壇企業のざっくり紹介

ethic

Ethic
Goldman SachsやJ.P. Morgan出身の創業者が立ち上げた、インパクト投資やサステイナブル投資を一般的なものにするためのプラットフォーム。

yoderm

YoDerm
皮膚科のオンライン診療サービス。写真をアップすると24時間以内に皮膚科医から診断と処方箋がもらえる。Gross Revenue$43k、月次27%成長。

opensponsorship

OpenSponsorship
スポンサーシップのマーケットプレイス。例えばゴルフ選手のウェアやクラブのスポンサーシップをオンラインでマッチングする。50ヶ国、45種目、1,700人以上のスポーツ選手が登録。スポーツ以外にも展開予定。GMV(取扱高)$1.7M、net revenue $42k。これ日本でもできそうだし、囲い込めそう。

pilotly

Pilotly
プロの動画クリエイターがコンテンツに対する詳細なフィードバックを得られるサービス。4月から今までで$8kの売上、$400kが2016年のパイプラインとして積み上がっている。創業者はすでに動画領域で2回EXIT済み。

ader

Ader
ゲーム動画の投稿サイトtwitchを使ったesports領域におけるインフルエンサー・マーケティングサービス。この領域のユーザーはITリテラシーが高くアドブロックを使っていることが多いため、インフルエンサー・マーケティングが効果的とのこと。5月の売上は$200kを見込む。創業者はHearthstoneというゲームの上位ランカーらしい。

marsreel

Mars Reel
若年層(13歳〜24歳)向けに特化したスポーツ動画の配信サービス。4月の動画閲覧数は18Mに達した。

bottlestonight

BottlesTonight
クラブのbottle service(日本で言うVIP席)のオンライン予約アプリ。2015年の売上は$287k、粗利は$37k。

ticktate

Ticktate
ライブチケット版Hotel tonight。平均で50%のチケットは売れていない。日本だとLIVE3がかなり近い。サンフランシスコとニューヨークで展開中。直近の月商は$25k、月次31%成長。特にエンゲージメントが高く、92%がミレニアル世代、半数以上が月に2回以上購入、年間で平均15件のライブに参加する。

rize

Rize
ミレニアル世代向けの貯金促進サービス。最初にゴール設定すると毎月自動で一定額がRizeの口座に送金される。Rizeの口座では年0.30%の利子がつく。2ヶ月で5,000人が登録、平均で毎月$300(月収の約10%)を貯金させた。

easyten

easy ten
毎日10単語を覚えるという手法の言語学習アプリ。昨年の売上は$1.7M、利益率は50%。2015年のiOS売上ランキング3位。競合のDuolingoが言語を学習させようとするのに対し、easy tenは楽しみながら言語を知ることをテーマとする。ユーザの70%が継続課金。

upcraftclub

UpCraft Club
デジタル化した型紙のマーケットプレイス。月次17%成長、CAC $5.51、LTV $57。すでに80ヶ国にユーザがいる。

worthixcom

Worthix.com
8つの質問で顧客満足度をより正確に調査できるサービス。顧客調査の専門家2名によるスタートアップ。

rapidapi

RapidAPI
サインイン処理などのよく使うコードブロックを共有できるサービス。RapidAPIを使えば18ヶ月かかっていた作業が5週間でできるとのこと(ちょっと盛り過ぎな感ある)。すでに5,000ユーザーが利用、MRRが$35k、過去半年は月次48%で成長。日本のMAISIN&COがやってるBoostnoteとかその前のプロダクトがかなり近い。

angelsensor

Angel Sensor
心拍・体温・歩数・睡眠などを測定できるオープンな(あらゆるデータにアクセスできる)ウェアラブルデバイス。クラウドファンディング達成後、すでに$600kを売り上げた。


mentimeter

Mentimeter
リアルタイム投票サービス。毎日50,000人以上が投票している。ARR $420k、月次14%で成長。日本ではトヨタが使っているらしい。アクセラレーター期間中にはユニットエコノミクスの改善に注力し、CAC $150、LTV $1,500を達成。

finovafinancial

Finova Financial
車を担保にしたローン借入を簡単にできるサービス。半分以上の米国人は急な$400の出費をカバーできない。過去数ヶ月で$550kを貸付け、月に8.3%のリターンを上げている。

phenom

Phenom
若いスポーツ選手が自分の使用するスポーツ用品や試合のストーリーを発信できるサービス。北米・iOSのみだがすでに8万ユーザが利用、30万コンテンツが生成された。

transtutors

Transtutors
大学生向けのQ&Aサービス。Q&Aといっても、150万以上のQ&Aを統合した独自データベースを活用するため利益率が高い。すでに売上$1M、粗利率70%。月額$20、有料ユーザーが3万人。過去18ヶ月で月次12%成長。創業者はEdTechスタートアップを2社EXIT済み。

qualio

Qualio
FDA申請を簡単にするサービス。通常の申請よりも5倍早い。月次12%成長、MRR $28k。

ibillionare

iBillionare
ビリオネア(バフェットとか)と同じ戦略で投資ができるプラットフォーム。DISRUPT NY 2014のStartup Alleyにブースを出していた時に会ったことあるな。。

manychat

ManyChat
ビジネス向けのチャットボットをドラッグ&ドロップで簡単に作れるサービス。Telegramですでに14万のボットが作成された。これからFacebookへ進出。

faception

Faception
顔写真から人柄をプロファイリングする技術を持つイスラエル発のテック企業。データベースに未登録のテロリストを判定できたり、ポーカートーナメントのファイナリストを予想できたりする。

riide

Riide
自転車のサブスクリプションサービス。月$79ってのが絶妙な値段設定に思える。

tagmonkey

tagMonkey
RFIDによる商品在庫管理サービス。過去2ヶ月で売上$40k、複数のパートナーを獲得、月に10万点の商品にRFIDを設置。

podozi

Podozi
アフリカの黒人女性向けに特化した化粧品ECサイト。月商$10k、継続率25%、月次40%成長。

bigfinite

Bigfinite
製薬会社各社に分断されて保管されているデータを統合し、より効率的な医薬品の製造を可能にするSaaSを提供。

float

Float
ミレニアル世代の63%はクレジットカードを持っていない。彼らのための短期ローンサービス。

indemand

Indemand
オンデマンドビジネスのShoprfy。日本でもでてきそう。

arrowpass

ArrowPass
大規模イベントなどでの入場管理や購買のためのNFCリストバンド。日本だとスーパー銭湯がだいたい導入してるアレですね。

arka

Arka
Packaging-as-a-service。2月から今までで、50万点を発送、売上$150k、利益率は30%

nurseversity

nurseVersity
看護師国家試験対策のためのサービス。4月の月商は$156k。アメリカでは半分くらい落ちるらしい。

buildcon

Buildcon
建築会社(の作業員)向けのコミュニケーションアプリ。2月にローンチ、52の企業に導入、週次15%成長

workamerica

WorkAmerica
熟練労働者のためのLinkedIn。

albert

Albert
ミレニアル世代向けに毎月お金についてのシンプルなアドバイスと、すぐにできるアクションを提案する。

neutun

Neuron Labs
てんかん患者向けの記録・トラッキングアプリ。

foxtype

FoxType
英語ライティングを自動で添削・サジェストしてくれるgmailプラグイン。すでにプロトタイプを30万人が利用している。

ingusolutions

Ingu Solutions
パイプラインの点検をする小さなボール型ロボット。正確にはロボットというより、中を流れていくセンサーのようだ。

brewpublic

BREWPUBLIC
クラフトビール製造者と企業を繋ぐサービス。クラフトビール市場は過去10年で4倍近く成長。

workgenius

WorkGenius
個人事業主がスケジュール、スキル、場所で簡単に仕事を探せるサービス。

qwil

Qwil
個人事業主が数日で報酬を受け取れるようにするサービス。

principly

Principly
学費のためのソーシャル貯金サービス。クラウドファンディングのように友人間で子供の学費のための貯金を募る。

igrow

iGrow
インドネシアで投資家と地主と農家を繋ぐサービス。ローンチから19ヶ月でGMV(取扱高)$1.2M、粗利率は20%。すでに黒字化。

youstake

YouStake
pokerプレーヤー(+esportsプレーヤー)に対してクラウドファンディングできるサービス。月次47%成長、累計GMV(取扱高)$2.2M。

romit

Romit
不正な決済を防ぐペイメントサービス。1.2%の不正決済がRomitを使うと0.0097%まで減らせる。5ヶ月前にローンチ、$280kのトランザクションを実行、月次52%成長。手数料で400ベーシスを取る(業界標準の4倍)。創業者は最初のbitcoin ATMを作ったチーム。

Yohei Sawayama

Managing Partner, 500 Startups Japan

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