投資家とのミーティングは、共同創業者全員で挑むべし

シード投資ファンドである私たち500 Japanは、十分な情報がないまま投資判断をしなければならない場合が多くあります。投資検討先のスタートアップのほとんどはわずか数名のチームであり、ほんの少しのトラクションがあるかないかで、中にはプロダクトすらない会社もあります。パワポと夢を携えて私たちの元へやってくる彼らから、爆発的な投資リターンが得られるのであろうか、そんな判断を私たちは迫られているのです。

以前の記事でも書いたとおり、投資の可否を判断するときに私たち500 Japanは、次のような質問をします。

  1. なぜこのビジネスなのか?ひとつの課題があった場合、それを解決するソリューションはきっと何通りもあるでしょう。なぜこのビジネスが最適なソリューションなのでしょうか?
  2. なぜ今なのか?では、それが課題に対する最適なソリューションだとしましょう。今まで誰もそれを実践しなかったのはなぜなのでしょうか?チャンスが見過ごされてきた理由は?そしてなぜ今こそがそれを追い求めるタイミングなのでしょうか?
  3. なぜあなたなのか?1)と2)について納得したとしましょう。では、なぜあなたたちが最もふさわしいのでしょうか?あなたたちでなければ実践できない理由は何があるのでしょうか?

参考:シードステージのスタートアップが資金調達で聞かれる、3つの重要な質問

おそらく最後の質問が最も重要であると私たちは考えています。最初の2つはアイディアそのものに関するものですが、3番目は、チームに関するものです。アイディア自体は、たやすく反証されてしまったり、評価が変わってしまったりする、仮説に過ぎません。しかし、優秀なチームであればすばやく学び、新しい発見にすぐさま適応し、アイディアを改善し続けることができるのです。

とは言え、ときどき、ピッチミーティングにCEOしか来ないこともあります。その場合、情報が欠けているのではないか、と感じてしまうことは正直否めません。なぜならば、経営を担う重要な人たち全員に会いたくても、それが叶わない、CEOが作ったチームの能力を確認したくても、それも叶わない、チームのケミストリーを確認したくても、これもまた叶わないからです。

そして、最も重要なのは、共同創業者のチーム全員に会うと、判断材料となるデータが増えるため、私たちも素早く行動できることです。実際に過去の投資検討の際に、24時間以内に創業者らにタームシートを渡したこともありました。そして、いずれの場合も、すべての共同創業者がミーティングに出席したのです。

シードステージのスタートアップへの投資を検討する際、私たちはほとんどの場合まだわずかであるトラクションや、まだ存在すらしていないことすらあるプロダクトだけを見て投資するのではありません。シードステージではチームに投資するのです。会社の全体像を見せるために、すべてのファウンダーはできる限りミーティングに出席すべきなのです。

James Riney

Managing Partner & Head, 500 Startups Japan

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