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スタートアップの経営者はどのようにストレスをマネジメントすべきか

スタートアップの経営は、崖から飛び降りながらその間に飛行機を製作するようなものだ、と多くの人が言います。これは本当のことですし、みなさんが口を揃えて同じことを言うのには、それなりの理由があります!限られた時間の中でやらなければならないことは山積しているし、それをこなしていくことはあなたのスタートアップの存続に根幹から関わる切実な問題です。

過酷なプレッシャーを感じる中で、平常心を保ち続けることは並大抵のことではありません。それでも冷静沈着でいられるかどうかが、スタートアップの失敗と成功の分かれ目なのです。ストレスで疲れ切っているときに情報を消化し選択肢を検討すると、誤った決断を下しがちになります。さらに、ストレスでイライラが募ると、そのイライラはすぐに伝染するでしょう。チームは、あなたが思っている以上に影響されるので、あなたもしっかりした上でみんなのリーダー役を務めなければなりません。

もちろん、人生の大半のことがそうであるように、実行することは言うほど簡単なことではありません。実は、スタートアップを経営する上で最も軽視されがちなスキルの一つが、ストレス・マネジメントなのではないか、と私は思っています。スタートアップは大変だ、と多くの人が思っていますが、実際はとてつもなく大変なのです。なのに、スタートアップに伴うストレスを実際どのようにマネージしているのか、を語る人はあまりいません。

アドバイスになるか分かりませんが、私自身は3つのことを心掛けています。

運動をする

これは、よく耳にする管理職へのアドバイスですが、スタートアップをやっていると案外忘れがちなことです。「時間がない」と言い訳しがちですが、要するに「優先順位が高くない」と思っているのが本心でしょう。確かに、やらなければならない事はいくらでもあるし、あなたの会社は毎月資金を消費する一方かもしれません。「わずかな時間も無駄にしたくないし、ましてやジムで油を売る暇なんてあるはずがない」もし、あなたがそう思っているのであれば、ぜひ考え直してもらいたいものです。みんなに頼られるリーダーとして健康を維持することはもちろんのこと、何よりも、ストレスを発散し、頭や心をリフレッシュすることができます。どうでもいい事に頭を悩まさなくなるし、頭がスッキリして考えもまとまります。運動をする時間を毎日少なくとも20分は確保し、それを継続する事によって、より充実した一日を過ごせるようになるでしょう。

アシスタントを雇う

Upfront VenturesのMark Suster氏は以前こう投稿していますが、私もその通りだと思います。

直感的には「まさか」と思うかもしれませんが、スタートアップのCEOは、シリーズAの調達を終えたらすぐにエグゼクティブ・アシスタントを雇うべきでしょう。贅沢に聞こえるかもしれませんが、私はこれを絶対条件だと思っていて、スタートアップの経営者はむしろ大企業の役員よりもアシスタントを必要としているはずなのです。創業間もない頃は、システムや手続が確立していないため、CEOであるあなたが全てを行わなければなりません。資金調達から採用や製品に至る、ありとあらゆる仕事を担当しなければならないので、自分をスケールさせる方法を考えなければなりません。アシスタントを雇えば、アシスタントに細かい仕事を振って自分のワークロードを減らすことができるし、日々下さなければならない重要な決断に時間をきちんと割くことができるようになるのです。

集中できる時間を確保する

会議の予定が立て込んでいるからといって、生産的であるとは限りません。会議があると忙しくしている気になるし、忙しくしていると何となく前進できている気になってしまいます。しかし、毎日会議を立て続けに入れていると、実際は大して何もできていない場合が多いです。会議で話した内容や次にすべきことを検討し、行動に移すためにも、考える時間を確保しなければなりません。ミーティングは、あなたのスケジュールを慌ただしくするばかりか、頭の中までもを混乱させてしまいます。

誰にも邪魔されない時間を確保するようにしましょう。オフィスにいても邪魔されずに集中できるのであれば、ぜひそれを実践してください。しかし、オフィスでは、あちこちで関係のない話をしていたり、チームの突発的な質問に対応するなど、注力散漫になりやすい環境でもあります。もし、カフェや自宅で仕事をした方が集中できるのであれば、そうしてください。CEOである以上、オフィスにいたりスタッフと一緒にいると何らかのプレッシャーを感じるものです。オフィスにいることは、チームの士気やコミュニケーションにとってもちろん大事ですが、仕事に集中できる時間を少なくとも一日3時間確保しても差し支えないはずです。


ストレスに対処する方法は他にもたくさんありますが、自分にとって最も効果的だったのはこの3つです。ヨガや瞑想を好む人もいますが、私は、たまたまこれらにハマりませんでした。ストレスの対処方法を他にもご存知でしたら、ぜひ教えてくださいね!

James Riney

Managing Partner & Head, 500 Startups Japan

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