Magicprice Pitch

ピッチを良くする2つのポイント

資金調達は、ストレスを伴う辛いプロセスであり、ときには屈辱的な経験でもあります。何度も断られているのに、前進を続けるために必要な忍耐力は相当なものです。でも、もしあなたが資金調達をしようとしている起業家であるのなら、より説得力のあるピッチを行うために簡単に実践できるポイントが2つあります。そして、それはいずれも第一印象に関係するものなのです。投資家に投資をしてもらえるよう説得すること自体が苦しい戦いですが、実は、登ろうとするスロープの斜度は第一印象によって決まります。スロープを90度の直角ではなく、10度ぐらいの緩やかな傾斜に近づける方法を2つご紹介します。

Keep It Simple Stupid (KISS) – できる限りシンプルに

500 StartupsのDemo Dayをご覧になったことがある方は、ほぼ全てのピッチに会社の1行紹介があることにお気付きでしょう。会社の概要が1行で表現できていればイメージも湧くので、聴者にあなたの事業を理解してもらえるきっかけになります。

  • 「企業向けに、LyftやSnapchatと同規模のデータを扱える予測AIエンジンを構築しています」- Datatron
  • 「東南アジア最大の韓国発美容系eコマース」 – Althea
  • 「持ち家の価値を倍速で高める、住宅所有者支援アプリ」- Homebot
  • 「人材採用時の推薦・紹介の管理とトラッキング用ソフトウェア」 – Auctio

こうした会社が、たったの1行では伝えきれないほどスゴイ会社であることは明らかですが、説明は後回しにしてしまっても大丈夫です。重要なのは、投資家の記憶に残るシンプルなメッセージを発信することであり、細かいことは後から説明すれば良いのです(いきなり細かいことを言っても覚えてもらえません)。

Demo Dayのピッチは500 StartupsのYoutubeチャンネルにアップロードされているので、いつでもご覧になれます。また、日本語解説付きの動画も500 Startups Japanで配信しています。Demo Dayのパブリックビューイング形式で解説する定期イベント、「DEMO DAY THE MOVIE」のBatch 18の様子はこちらから観れます。

一瞬で信憑性を獲得する

投資家が聞いているそぶりを見せているからといって、ちゃんと聞いているとは限りません。投資家は何百ものピッチを検討している可能性があるので、そのせいで集中力が金魚並みに低下しているかもしれないのです。

最後までちゃんと聞いてもらえるよう、一番最初からプレゼンに興味を持ってもらえる方法を考える必要があります。そのためは、「注目に値するスタートアップである」という信憑性を、ピッチの最初の一瞬で獲得することが重要です。

次のようなキャッチフレーズから始めれば、すぐに真剣に意識を向けてもらえるでしょう。

  • トラクション(実績):「2月にローンチしたばかりですが、もうすでに毎月1万ユーザーにサービス提供しています」
  • チーム:「私たちはGoogle出身のチームです」
  • 受賞・報道:「Forbes・世界の革新的企業」に選ばれました
  • 有名な投資家:「500 Startupsが私たちに投資しています!」
  • 市場規模:「私たちが攻略しているのは200億ドルという巨大な市場です!」

あなたのスタートアップが最も輝くセールスポイントを選ぶべきでしょう。もし、目を見張るようなトラクションがあれば、そこから始めましょう。もし、素晴らしい経歴や実績を有するチームであれば、それも良いでしょう。大事なのは、あなたの現状に最も即したキャッチフレーズを選ぶことです。ただ、市場規模はあなただけのものではないので、大したキャッチフレーズにはならない点に注意しなければなりません。どうしても他に言うことがなければ、市場規模に言及しましょう。

投資家へのピッチに関するアドバイスは、世の中に溢れかえっています。もちろん、完全に正しい答えなどありません。ただ、どのようなアプローチであろうと、1)シンプル、2) 信憑性、という守るべき原則が2つあることは言えます。両方とも実践すると良いでしょう。

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