We Dont Choose Verticals

500 Startups Japanが投資領域を選ばない理由

どの領域に投資検討しているのか?私たち500 Startups Japanはよく聞かれます。特定の領域に投資しようとしていない、がその答えになるでしょう。つまり、成功の見込みがあるのであれば、どのような領域にも投資します。

こう考えるようにしている理由の一つは、シードステージでは多くの事柄が未知数であるからです。そして、それらが明らかになる頃には十中八九、シード投資ファンドである私たちにとっては遅すぎるのです。実は、500 StartupsのFounding PartnerであるDave McClureは、初期のUberに投資する機会がありながらも、その機会を見送ったことがあります!今となってはクレイジーに聞こえるかもしれませんが、その当時は、ライドシェアリングやシェアリングエコノミーという発想そのものが、大して注目されていなかったのです。トレンドを通じて世の中の変化を感じ取ることができても、こうしたトレンドを作り出す会社に投資するためには、自分たちが予言者ではない、という現実をまず受け入れなければなりません。

 

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私たちシード投資家は予言者にはなれません (From THE ED BASSMASTER SHOW)

 

さらに、より重要なのはタイミングです。なぜ今起業すべきなのか?何が変わったのか?Uberの場合、GPS機能のあるコンピューター(すなわち、スマートフォン)がある日突然、みんなのポケットに入っていたのです。結局、後にならないと分からないことですが、そもそも「なぜ今なのか?」を考えると、先行きをより正確に予測することができます。

最後に、チームワークをみます。ほとんどの人がチームワークを確認するでしょうから、詳細は割愛するとして、そもそも投資に値するチームなのか、という点を検証します。そのチームならではの強みはあるのか?チーム内でスキルのバランスはとれているのか?仲が良いか?そのようなことを検討します。

つまり、投資領域を意識することはあまりありません。今後の世の中の発展について、思い描いていることは人それぞれでしょう。例えば、日本のヘルスケア事業を巡る規制環境は、よりスタートアップを支援する傾向にあるので、そこにチャンスがあるかもしれません。あるいは、テクノロジーの進歩によって、今後5年から10年の間にバーチャル・リアリティーがメインストリームになる可能性もあります。でも、特定の領域を選んでも優秀なチームがいないのであれば、投資に値するスタートアップがそもそも存在しないのです。

実際に未来を作っているのは起業家なので、彼らのほうがより正確に未来を予測することができます。だからこそ、彼らが抱いている将来のビジョンにこそ耳を傾け、そこに投資していきたい、私たち500 Startups Japanはそう考えています。

James Riney

Managing Partner & Head, 500 Startups Japan

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