Dave Crema.co CEO

500 Startupsのアクセラレーターで学んだこと

今回は500 Startups アクセラレータープログラムに選ばれ、Batch 19に参加した、Crema.coの創業者でCEOのTyler Tate氏が、プログラムを通して得た学びについてまとめたブログを、同氏の許可を得て翻訳させていただきました。成長を求める日本のスタートアップの皆さんにご覧いただき、是非参考にしていただきたいと思います。


4ヶ月間に渡り、私たちCrema.coはカリフォルニア州マウンテンビューで行われている、500 Startupsのアクセラレーター(訳注:現在は正式には「500 Seed Program」)に参加しました。今回はプログラムがどのように私たちの助けとなったのか説明したいと思います。

ところで、まず 500 Startupsとはなんでしょうか?
500 Startupsはシリコンバレーに拠点を置く、トップティアのアクセラレータであり、スタートアップの成長を助けるための資金や指導、コネクションを提供しています。 500 Startupsのアクセラレータープログラムは4カ月間に渡って開催され、各社に15万ドルの投資と週1回のメンターセッションが行われます。プログラムの最後は、投資家の前での「Demo Day(デモ・デー)」で締めくくられます(もしあなたがプロダクトやサービスをリリースしたスタートアップで、顧客のトラクションがすでにあり、早く成長できるよう模索しているのなら、是非ここから応募しましょう)。

Demo Dayでピッチをする、Crema.coの様子

ディストリビューション!

有名なアクセラレーターはいくつか存在しますが、それぞれ独自の強みで知られています。500 Startupsの場合、この特徴とは「ディストリビューション」でしょう。ディストリビューションとは、プロダクトやサービスをより多くの顧客の手に、より迅速に届けることです。何年もプロダクトを設計し作ってきた私と、コーヒービジネスを知り尽くしているEmily。C向けスタートアップをスケーリングした経験がない私たちの会社にとって、これはうってつけでした。


Marketing Hell Weekのセッションには参加者全員が集まる。
(動画はBtach 18のMarketing Hell Weekに登壇する、TalkableのMatt Belitsky氏)

私たちはプログラムの超序盤に、「Marketing Hell Week」と親しみを込めて呼ばれる【困難を突きつけられました/難しい局面を迎えました/まったく初めてのことに直面しました】。マーケティングの専門家と500 Startupsのパートナーによる、グロースフレームワークの概略から様々なマーケティングチャネルやグロースハック戦略(別名「hactics」)までのあらゆることをカバーする、連続のセッションでまるまる一週間を費やしました。この一週間の間、私はたくさんメモを取り、ここMedium(ブログ)にそれを投稿するようになりました。

私たちが学んだMarketing Hell Weekの基本に加え、プログラムの残りはディストリビューションのメンター(私たちの場合はDavid Quiec氏だった)が一社に一人付き、プログラムの終了まで毎週メンタリングを受けました。指標をどのように検討し、グロースアイディアを構築し、テストや検証を行う、そしてこれを毎週毎週繰り返していく、というグロースのためのマインドセットを獲得するのにとても役立ちました。

これらのおかげで、プログラムの間に私たちは顧客基盤(事業の収入の中心となるリピート顧客層)を二倍の規模にまで拡大することができました。

Marketing Hell Weekのセッションには参加者全員が集まる

メッセージを研ぎ澄ます

スタートアップは、顧客を惹き付けるだけではなく、投資家にも売り込む必要があります。そのため、ディストリビューションのメンターと協働するのに加え、週に一度、500 Startupsのパートナーから資金調達に関しても指導を受けました。私たちの資金調達の指導者はエリック・バーン氏でした。彼はとても素晴らしく、投資家を共感できるよう、Cremaのストーリーを伝えるのに最も良い方法を見つける手助けをしてくれました。 簡単なように聞こえるかもしれませんが、たった一文の説明のようなことまで、驚くほどの量の作業を一緒に手伝ってくれました。それはDemo Dayのピッチだけにとどまらず、投資家向けの資料に関しても、です。

投資家用の、ショート版ピッチ資料

必要な人と繋がれる

メンタリングや資金を提供するだけでなく、500 Startupsは適切な人々の前で話す機会も提供してくれます。先日行われたDemo Dayは、言うまでもなくプログラムを通して最高の日となりました。今回のDemo Dayはマウンテンビューのコンピューター歴史博物館で開催され、300人以上の投資家が来ました。

500 Startupsはまた、バッチの後半にオフィスアワーとして投資家と指導者を迎えます。私たちにとってこういった機会がなければ、彼らのように優秀な人々と話す機会を持つのは難しいでしょう。


Demo Dayでのピッチ動画

#500STRONG

500 Startupsでの経験の中で、なにより良かったものはコミュニティです。Crema.coはバッチ内の44社のうちの1社であり、私たち参加企業は皆同じオフィスで4か月間同じような課題に直面し、お互いにピッチをフィードバックしたり、人を紹介したり、 専門知識を共有しました。 500 Startups は、バッチ内の企業を1つのファミリーとして結びつけてくれました。企業のほぼ半数が米国外から来ているために、バックグラウンドと見通しが本当に多様性に溢れていたので、さらに興味深いものになりました。

前向きに上を目指していこう

さて、先日500 Startupsを卒業した後、私たちはプログラムで作り上げた進歩や、私たちが作り上げた関係、そして学んだ技術を続けています。それは私たちが常に目指してた、コーヒーを好む消費者やロースター、そして農家が生き生きと生活できるよう支援する、活気のあるコーヒーマーケットプレイスを私たちは作り上げていくためです。 さあ、上を目指していきましょう。

Demo Dayのブースの様子。左からRuth(オペレーション)、Tyler(筆者)、Michael George(カスタマーサポート)、Leslie(コンテンツ)。この他に EmilyとMichael McIntyreもいます。

原文記事

Miyako Yoshizawa

慶應義塾大学看護医療学部4年。ベンチャーキャピタルや外資系証券会社の証券リサーチ部でIT市場のリサーチを経験した後、大学での専門を生かし、ヘルスケアITに注目。米国のヘルステック系スタートアップについて取り上げるサイト「HealthTech News」を2013年に立ち上げる。

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