シリコンバレーを定期的に訪れる理由

シリコンバレーを定期的に訪れる理由

シリコンバレーは年に数回訪れるようにしています。シリコンバレーの企業に投資している訳ではなく、シリコンバレーに大口投資家がいる訳でもありません。では、なぜ訪れるの?とよく聞かれます。自分なりに幾つかの答えを考えてみました。 1つ目は、最新の動向に乗り遅れないようにするためです。シリコンバレーで話題になっていることを感じるために、シリコンバレーの方々とキャッチアップするようにしています。次のブームは電動スクーターのシェアリングだ、とTechCrunchで読むのと、実際に電動スクーターを利用したりそうしたスタートアップに投資した方々と話をするのとではだいぶ違います。現地の方々と話をすると、まだ記事…

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オリンピックが日本の未来を決定づける訳ではありません

オリンピックが日本の未来を決定づける訳ではありません

日本のスタートアップ界隈は今、いい感じに盛り上がっています。大企業幹部や官僚らがスタートアップ・イノベーションの必要性を声高に唱えていることにより、資金は流入し続けています。大企業に勤めるという従来の働き方をやめて、より大きな志を持ってキャリアチェンジする優秀な人たちも増えています。以前、自分が起業したときに私を好奇の目で心配そうに見ていた友人たちが、今では起業に関するアドバイスを私に求めてきます。スタートアップ・エコシステムにはかつてないほどの資金、人材および支援が集まっています。私たちは自らの力で、強力なスタートアップ・エコシステムを構築しつつあるのです。 しかし、こんなにも前進しているの…

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会議に無駄な時間を奪われないようにしよう

会議に無駄な時間を奪われないようにしよう

私たちの仕事人生に最も影響することの一つが、時間の使い方です。どこかで何かをすることに時間を使ったら、同時に別のことに時間を割くことはできません。ネットワーク理論を発展させたハンガリーの物理学者 Albert-László Barabási(アルバート=ラズロ・バラバシ)氏は以前、時間とは「私たちにとって最も貴重で再生不能な資産である」と表現したことがあります。確かに再生不能です。時間に限りがあることは全ての人間に唯一共通していることなので、これを賢く使わない手はありません。 時間的に、一番大きな負担になるのが会議です。会議はまるでヒルのようです。あなたの血こそ吸いませんが、代わりにあなたの時…

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日本におけるスピンアウト – サラリーマンと起業家の中間点

日本におけるスピンアウト – サラリーマンと起業家の中間点

日本ではこの頃、大企業からのスピンアウトが増えています。具体的にいうと、既存企業の傘下で新規事業を立ち上げて、その後、当該事業を社外の別組織として独立させカーブアウトするケースです。ほとんど全てのケースで親会社は株主のままですが、独立したチームは、親会社以外の投資家から資金調達する事を認められます。企業からのスピンアウトは決して新しいコンセプトではありませんが、最近、スタートアップ界隈で増えています。実際、私たち500 Japanも先日、スピンアウト案件に初投資しました。 リスク回避を好む日本では、スピンアウトがうまくいくのかもしれません。なぜならば、サラリーマンと起業家の中間辺りに位置するか…

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チームとアイディア、どちらも大切な理由

チームとアイディア、どちらも大切な理由

私たち500 Japanは、投資テーマを持たないようにしています。つまり、特定のテーマに投資しようとしていません。ブロックチェーン、AI、フィンテックやその他のバズワードにも、積極的に投資しようとしているわけではないのです。そして、それには理由があって、特定の分野にフォーカスしたのにドリームチームが現れないと自分たちの予測が無駄になってしまうからです。 だからと言って、投資判断をするときにマーケット調査を行わないとか、創業者のことしか見ない、という訳でもありません。狙っているマーケットと創業チーム、そのいずれも大変重要です。 この状況をサーファーと波に例えて、うまく表現しているのがFloodg…

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メルカリ・マフィアの誕生

メルカリ・マフィアの誕生

ついにこの日が来ました!山田さんをはじめとするメルカリの皆さま、IPOおめでとうございます。創業からわずか5年で数十億ドルのIPOにスケールすることは、シリコンバレーでレジェンドと呼ばれる人たちにもなかなか出来ることではありません。1人のベンチャーキャピタリストとして、そして日本のスタートアップを応援する者として、「ユニコーン」のIPOが実現したことを誇りに思います。 このIPOは、日本にとってある意味ほろ苦いものでもあります。なぜならば、日本の「唯一のユニコーン」と広く認識されていた企業がイグジットを果たしてしまい、再びユニコーンがいない状態に逆戻りしてしまったからです。もちろんスタートアッ…

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資金調達プロセスは採用プロセスでもある

資金調達プロセスは採用プロセスでもある

私たち500 Japanの多くのポートフォリオ企業は、ここ数カ月の間に資金調達を行ってきました。私は、資金調達を支援する中で、ファウンダーらが直面する共通のジレンマに気づきました。それは「提示バリュエーションが低めだけど一流の投資家に決めるか、それとも提示バリュエーションが高めだけど二番手の投資家に決めるか」どうかです。ここで言う「一流」とは、(通常は実績に基づいた)強いブランド力を意味します。 私たちは通常、比較して提示バリュエーションが低めでもそれが合理的な範囲内であれば、一流投資家から資金調達を受けるべき、とアドバイスします。特に既存株主(私たち500 Japan!)の持分の希薄化が進む…

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投資家に「ノー」と言われることが好ましい理由

投資家に「ノー」と言われることが好ましい理由

どの起業家にとっても、資金調達はまるで大きなブラックホールのようなものです。時間だけでなく、集中力までもを奪われてしまうからです。本来であれば事業の成長に注ぐべきあなたの貴重なエネルギーは、自分に出資して欲しいと説得して回ることに使われてしまいます。クロージングもまるで綱渡りで、投資家の要求をうまくバランスしながら反対側までなんとか渡りきる、というアクロバティックなプロセスになりがちです。しかし、これは言うまでもなく必要悪です。成長には資金が必要不可欠。しかし、それはあなたとあなたの会社にとってものすごい負担になります。だからこそ、500 Japanの起業家のみなさんには、フルタイムで資金調達…

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妊娠しているママに出資を決めた理由

妊娠しているママに出資を決めた理由

今回は勇気について書こうと思います。Infostellarに投資したときの話です。 Infostellarは、「衛星アンテナのAirbnb」を創るという大志を抱く、500 Japanのポートフォリオ企業です。創業者の一人である直美さんは、このように企業紹介されるのを嫌っていることは重々承知なのですが、シンプルに説明したほうが皆さんに理解して頂けますし、専門性が高すぎて私にはうまく説明しきれないのです。 私たちがInfostellarへの投資を決めたのは約1年半前のことでした。直美さんと投資条件について合意したその日に、大事なことをお伝えしたい、というお電話をいただきました。彼女は電話で「投資を…

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投資先の起業家による、500 Japanの評価

投資先の起業家による、500 Japanの評価

ベンチャーキャピタルのもどかしい一面は、そのフィードバックサイクルの遅さです。全体的に上手くいっているのかどうかを把握するのに、少なくとも3年程度はかかってしまうのです。中には、バリュエーションの高い大型資金調達を早い段階で行い、上手くいっているように見えながら、数年後にはトラクションが追いついていないことに投資家が気づき、企業価値を落としてしまう会社もあります。また中には、最初の2年間は全くパッとしないのに、気がつくと何もかもが上手く回り始め、急成長を遂げるような会社もあります。こうしたことがすべて、全体としては成功が失敗を大幅に上回らなければならない、ベンチャー・キャピタルの幅広いポートフ…

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