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Batch20 Demo Day全登壇企業44社ざっくり紹介

日本時間2017年5月12日の早朝に、500 StartupsのSeed Program Batch20のDemo Dayが行われた。明日、5月17日(水)には渋谷のTECH LAB PAAKで、恒例の撮りたてのDemoDay動画を日本語解説付きで見るイベント「DEMO DAY THE MOVIE」の第6回目を予定している。

解説はいつものように500 Startups JapanのパートナーであるJamesと澤山。特別ゲストとして、SpaceeのCo-Founder, CFO & COOの梅田琢也氏と、ユニバーサルバンク執行役員&Pedia News編集長の坂上聖奈氏をお招きしている。ぜひ最新のトレンドと最高峰のプレゼンを見に来てもらいたい。

 


 

500 StartupsのSeed ProgramのBatch20には、全部で44社のスタートアップが参加した。参加企業はSaaS、マーケットプレイス、AI/ボット、ビッグデータ分析、ハードウェアなど多岐にわたるが、中でもヘルスケア(7社)、FinTech(12社)、そしてGovTech(6社)が目立つかもしれない。また、今回初の試みとして、General Mortorsとの提携により、いくつかのスタートアップに対して追加のメンターシップや自動車業界への紹介など特別な支援を行った。

Batch 20もこれまでと同様に、参加企業はダイバーシティに富んでいる。

  • 参加企業の20.5%に、女性の創業者が含まれる
  • 参加企業の36%は、米国外(10ヶ国から参加)のスタートアップ
  • 参加企業の11.4%に、黒人の創業者がいる
  • 参加企業の13.6%に、ラテンアメリカ人の創業者がいる

2017年7月中旬から開始するBatch22の募集はすでに始まっている。①バランスの取れたチーム、②ローンチ済みのサービス、③トラクションと優れたユニットコストが見えつつあるスタートアップは、ぜひ応募してみて欲しい。〆切は現地時間5月19日(金)の23:59だ。

また、今年も神戸市で500 Kobe Acceleratorを開催する。シリコンバレーまで行かずとも、シリコンバレーのトップメンターたちにメンタリングを受けることができる貴重な機会だ。スポンサー各社のご協力のおかげで、スタートアップは株もフィーも必要ないという、率直に言って「メリットしかない」プログラムとなっている。なので、ぜひこちらも応募してみて欲しい。こちらの〆切は5月末の予定だ。


500 Seed Program – Batch 20 登壇スタートアップ 44社

Littlefund
家族間の助け合いと貯蓄を促進するサービス
カスタマイズされた貯蓄ゴールに向けて、自動で貯金を実行
ユーザーの59%がギフトを送り、3人に1人が紹介でサインアップ

 

equitysim
求職者向けの業務シミュレーションを通じてより良いマッチングを支援する
まずは金融業界向けからスタート。Credit SuisseのAPACがパイロットユーザー。ジュニアトレーダーのリクルーティングプロセスをリプレイスした
4ヶ月前にマネタイズ開始。すでにARR $430を見込む。すでに300人以上をマッチ

 

TextToTicket
脇見運転をなくすためのソリューション
脇見運転(運転しながらスマホを見ているなど)をしているドライバーを見つけた時に、その証拠動画とナンバープレートの写真を撮って送ると、$5もらえる

 

Govlist
政府や行政の物品等の調達プロセスを効率化する
書類作成や承認プロセスなどを自動化
すでにボストン市、パロアルト市などを顧客に持つ
クオリファイドパイプラインは$125kから6倍以上に伸びた

 

Preteckt
トラックの車体状況を監視するハードウェア/ソフトウェア
OBDIIコネクタに繋ぐ独自ハードウェアと、そこから集めた情報を可視化し、管理を助けるサービスを提供する
GMとの連携事例の一つ

 

Obie.ai
様々なサービスに散らばる社内のデータやノウハウを一括して取り出せるようにするSlackボット
2016/6にリリースしてから月次30%で成長中。すでに1600チームに導入

 

shoelace
リターゲティング広告を自動で行ってくれるサービス
すでにユーザーは1000人、MRRは$40k、2016/4から1年で10倍に。

 

Printivo.com
オンライン印刷プラットフォーム
売上がすでに2016年時点で$450k。2017年は$1M以上を見込む。年3倍くらいで成長中。
ナイジェリアからSeed Programに参加しに来ている

 

Clanbeat
マネージャーと部下の1:1コミュニケーションやフォローアップをサポートする
従業員の離職防止効果も。1人辞めると$40kのコスト
ボルボやエリクソンなど「シブい」会社がすでにクライアントに

 

Mycroft AI
オープンな音声インターフェースプラットフォーム
Alexa/Siriの代替
すでに約5000人のディベロッパーが利用。1000人以上のディベロッパーが貢献

 

YayPay
売掛金回収や顧客管理などに特化したファイナンス実務の効率化サービス
エアバスやPubMaticなどを顧客に持つ
ARR$150kを見込む。月次30%成長。

 

Skeyecode
使いやすい2段階認証のソリューションを提供
8つの特許で守られた技術で人間の視覚を上手く利用することにより、ハッカーが盗み取ることはできないが、ユーザーはちゃんと見ることができるというトークン表示アプリ

 

Halo Home
デザインも優れたホームセキュリティカメラ
創業者は、元Appleのエンジニアと、GUESSのデザインマーケター

 

AllVirtuous
サプライチェーンにおける不正をクラウドソーシングを活用して監視する
CTOは元ゴールドマンサックスのTech Riskチーム所属
すでにDOLBYが利用。トヨタ、ネスレ、サムスンが試験導入中

 

Cadence
同時通訳をあらゆる場所で利用できるようにするサービス
イベント会場だけでなく、電話会議やライブ配信にも対応。実際にBatch20のDemo Dayはスペイン語、中国語、日本語でライブ配信を同時通訳して提供した
すでに月商$50k。WalmartやPublicis、WeWorkなどがすでに顧客

 

Nazar
データベースのパフォーマンスチューニングのためのソリューション
ブラジルでサービスを開始し、VivaRealほか約30社に導入済み
月商$10k〜

 

Zyudly Labs
サイバー攻撃の解析をAIを活用して支援するプラットフォーム
ダークウェブの調査、最新セキュリティ情報の提供、内部システムの解析などサイバー攻撃対策を一括して行える
すでに$179kの売上を上げており、次の四半期に$1.2Mの見込み顧客を持つ

 

CreditStacks
クレジットカードを作れない人向けに独自のクレジットカードを提供
$5,000までの利用枠、独自のリワードプログラム、徹底したモバイル対応などで差別化
創業者は以前会社をEXITして成功しているのに、クレジットカード審査で落とされた。その思いから起業
B2B2Cのマーケティングチャネルを上手く活用することで、顧客獲得単価を$10まで削減できている

 

Raxar Technology
政府や大企業が橋梁などのインフラを効率よく管理するためのプラットフォーム
例えばカリフォルニアでは23,000の橋梁を管理しているが、その手段は未だに紙とエクセル。。。
シカゴのオヘア空港やミッドウェイ空港などがすでに顧客になっている
ARR $173、LTV $100k、YoY 370% Growth

 

Win-Win
アスリートとファンとチャリティを繋ぐプラットフォーム
アスリートがキャンペーントーナメントを作成し、ファンがそれに参加。
創業者が元NFLで活躍したアスリート。すでに60人以上のプロアスリートが参加
それにより、6400万人以上のファンに、マーケティングコストを欠けること無くリーチできている

 

BenRevo
保険の販売プロセスを効率化する
保険会社とブローカーとユーザーの間で情報が何度も行ったり来たりしていたところを、BenRevoが取り仕切ることで80%の作業を圧縮
Anthem BlueCrossとUnitedHealthCareという2大保険会社が試験導入中。カリフォルニアでの試験導入で、ARR $600kを見込む

 

Optimity
パーソナライズされた健康に良い様々な活動を提案する「Pocket Health Coach」アプリを提供
最初の3000人のユーザーのエンゲージメントが77%と非常に高かった
2017Q2の売上は$435k。pwc、マイクロソフト、KPMGなどに導入済み

 

Biomarker.io
ユーザーの健康に関するあらゆるデータを取り込み、自社のプロダクトのインパクトを分析するプラットフォーム
まずはサプリメント市場をターゲットにしている。
4社の顧客を獲得済み。MRR $20k

 

TopDoctors
オーダーメイドのメディカルツーリズムを実現する
メディカルツーリズムにおいてボトルネックになっているのは病院。そこで病院向けにメディカルツーリズムにおけるCRMやツーリズムの手配などを一括して行うプラットフォームを提供する
3つの病院に導入、ARR $300kを見込む。

 

VIA Global Health
医療機器メーカーと病院を繋ぐディストリビューションプラットフォーム
ローンチから9ヶ月で44,000の医療機器に対応
アフリカとインドにフォーカス。すでに17カ国にネットワークを持つ

 

Orderly Health
24時間使える自分の医療保険に関するボットコンシェルジュ
米国では加入している保険によって、どの治療方法がカバーされるかなどが大きく異る。これを自分ですべて把握するのは困難
Orderly Healthのチャットボットに尋ねれば、例えばMRIが自分の保険でカバーされるかなどをすぐに調べることができる
ARR $200kを見込む

 

TrueCare24
在宅医療・訪問介護の手配を効率化するプラットフォーム
通常4週間ほどかかっている在宅医療・介護のプロセスを、プロセス効率化と自動マッチングなどにより数時間まで短縮する
すでに全米3,100社の介護事業者が登録
MoM 27%成長、ARR $348を見込む。

 

WellTrack
行動保健学に基づくメンタルヘルスサポートを行うアプリ
PennState、UC San Diego、Boston Collegeなどに導入済みで、ARR $400kを見込む

 

Boon
従業員によるリファーラル採用をサポートするプラットフォーム
レッドブルなどにすでに導入済みで、ローンチから3ヶ月ですでに売上$100k
https://refcome.com/ そっくり

 

Hykso
ライブ配信とモーションセンサーにより、家でボクシングのグループレッスンが受けられる
すでに4,800台を出荷済みで、$600k以上売り上げた。MoM 86%成長

 

UrbanLogiq
政府の行う都市計画をより効率化するためのソリューション
政府・行政は都市計画、例えば交通渋滞解消のために莫大な予算を投じている。一方、その情報収集方法は非常に時代遅れで現状を正確には把握できていない
機械学習による画像解析で効率的な情報解析ツールを提供する
すでにサンフランシスコ市、カナダのサレー市やリッチモンド市に導入済み
GMとも連携し、コネクテッドカーをスマートシティのためのセンサーとする試みを行っている

 

Visabot
ビザ取得の業務を効率化するボットサービス
2016年11月にローンチし、現在6,000ユーザー。月次35%成長
3社の法律事務所が有償パイロットに参加中
通常は1件あたり10時間ほどかかっていたところを、10倍以上に効率化

 

Regard
病気や怪我などによる一時的な収入源をカバーする保険を提供
顧客獲得コストは$76、LTVは$535

 

Cyberwrite
テクノロジーやデータに基づくサイバー攻撃保険を提供
サイバー攻撃保険は急拡大中の市場だが、その多くは技術やデータという観点が入っていない。サイバー攻撃に関する情報を収集し、保険会社が使える形にして提供する
現在、米国の某保険会社とPOC実施中

 

RocketBolt
AIを活用した見込み客の追跡サービス
メールキャンペーンの返答率は一般に2%。RocketBoltを連携させることで、「興味はあるけど返答しなかった」6%のユーザーを見つけることができる
有償βユーザーは100以上、MRR $35k

 

FriendlyData
自然言語で社内データにアクセスできるソリューションを提供
イメージとしてはFBのsocial searchのようなもの
Oracle、Postgres、MySQLなどほとんどのデータベースに対応済み

 

Numina
都市調査のための独自センサーと解析ソリューションを提供
すでに米国の5都市に導入済み

 

Hyphen
社員のエンゲージメントを保つための従業員サーベイソリューション
匿名の意見投稿やリアルタイム解析など
すでに25社に導入済み。月次345成長、MRR $40k

 

Alta5
個人投資家でもアルゴリズムトレーディングをできるようになるプラットフォーム
2ヶ月前にローンチ。すでに5000以上の登録を獲得

 

Court Buddy
ユーザーと、固定フィーで対応してくれる弁護士を繋ぐプラットフォーム
MRR $200k、1万件以上のマッチを実現

 

Funderful
大学が卒業生から寄付を募るためのプラットフォーム
寄付に、インフォグラフィックスやオンラインオークションなどを活用してゲーミフィケーションを持ち込んだ
UCバークレー、オックスフォード、ケンブリッジなどに導入済み
四半期65%成長、ARR $217kを見込む

 


 

Demo Day登壇企業の情報は、Demo Day特設サイトにもまとまっている。登壇企業のプレゼン資料や、直接連絡を取れるフォームもあるのでぜひアクセスしてみて欲しい。動画も数週間以内に500 StartupsのYouTubeにアップされる予定だ。なお、次回Batch21のDemo Dayは8月1日に決まったようだ。興味のある方はぜひ500 Startups JapanのFacebookページをフォローして最新情報をチェックしてもらえれば幸いだ。

澤山 陽平

Managing Partner, 500 Startups Japan

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