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Batch23 Demo Day全登壇企業17社ざっくり紹介

日本時間2018年6月29日の早朝に、500 StartupsのSeed Program Batch23のDemo Dayが行われた。今週水曜、22日には大手町の3×3 Lab Futureで、恒例の撮りたてのDemoDay動画を日本語解説付きで見るイベント「DEMO DAY THE MOVIE」の第9回目を予定している。

解説はいつもの500 Startups Japanのマネージングパートナーである澤山と、MCは東京カルチャーカルチャーの河原あず氏。ぜひ最新のトレンドと最高峰のプレゼンを見に来てもらいたい。


500 StartupsのSeed ProgramのBatch23には、全部で17社のスタートアップが参加した。参加企業はB2B、B2C、SaaS、EC系、AIを使ったリーガルサービスからコーヒーテクノロジー(!)まで多岐にわたるが、中でもDigital Health (22%)、Blockchain (17%)、FinTech (17%)
が目立つかもしれない。

Batch 23もこれまでと同様に、参加企業はダイバーシティに富んでいる。

  • 約50%がアメリカ国外からの参加
  • 出身国はアラブ首長国連邦(UAE)・トルコ・中国・カナダ・エジプト・韓国・レバノンなど
  • アメリカ人以外のファウンダーの出身国の構成比は、アジア系(33%)、中東系(26%)、ラテンアメリカ系(10%)
  • 30%のファウンダーが女性

なお、2018年10月中旬からサンフランシスコで開始するBatch24は先週末が応募〆切だったが、まだ応募フォームは開いているのでギリギリ受付中だ。①バランスの取れたチーム、②ローンチ済みのサービス、③トラクションと優れたユニットコストが見えつつあるスタートアップは、ぜひ応募してみて欲しい

また、昨年に続き今年も神戸市で500 Kobe Acceleratorを実施する。こちらは絶賛参加企業を募集中なので、ぜひ500 Kobe Acceleratorのウェブページから応募して欲しい。Demo Dayは東京で12月10日(月)を予定している。


500 Seed Program – Batch 23 登壇スタートアップ 17社

 


Salusive Health

クリニック向けの患者管理SaaSアプリの提供。 治療後の患者のフィジカルデータに看護師が簡単にアクセスできるプラットフォームを作成し、看護師が自発的に患者の容態の変化に気づくことができるようにしている。これにより、患者の結果が33%上昇した。MRRは$77K。


Copper Cow Coffee

100%分解される素材でできたプアオーバー型のベトナムコーヒーをD2CおよびB2B2Cで提供。トナムコーヒーは通常、底に細かい穴が多数開いたアルミニウムまたはステンレス製の組み合わせ式フィルターで淹れるのだが、それを誰でもどこでも淹れられるものにした、ということのようだ。コーヒーは全てオーガニックで、ベトナムの農場から直接仕入れている。自社ECサイトでの販売と小売店やホテルを対象とした2B向けの販売を行なっており、昨年のローンチから既に2,000社を超える販売店に卸している。MRRは$80Kで、Marginは45%。


reflect

メンタルヘルスケアの必要な患者とセラピストをマッチングさせるアプリを提供。アプリ上の55項目の質問を通じて最適なセラピストをレコメンドし、セッションのフィードバックも行う。結果として、90%の患者がrelfectがマッチしたセラピストに満足している。また、通常平均1ヶ月しか続かないところ、平均で7ヶ月も継続されている。1セッションあたり$95を徴収し、そのうち$15をreflectが回収するモデルで、直近で月に$50kの予約がある。月次成長率は20%。

lexyom
MENA地域に特化したリーガルオンラインサービス。オンライン上で、中小事業者が適切な弁護士を探すことができる。また、弁護士はlexyomの機械学習を活用したプラットフォームで業務を効率化できる。登録する弁護士のユーザーは、月商を平均25%伸ばすことができるため、60%が課金ユーザーになっている。弁護士からのサブスクリプションと、案件ごとの手数料を取るモデルで、まだパイロットフェーズだがすでに月商$10K。

Starship
モバイルHSA(医療費用口座)アプリの提供。いくつかの質問に答えるだけで、口座内の資金を自動で投資してくれるほか、分かりづらいHSAの手続きなどをアプリ上のチャットボットにより専門家に相談できる。


Finedine Menu

タブレット対応のデジタルメニュープラットフォームの提供。顧客は、テーブルにあるデジタルメニューからワンタップで商品を選ぶことができ、飲食店はそれらのデータを用いって経営戦略を立てることができる。45カ国以上での導入、25以上の言語に対応、50,000台以上の導入実績。

Koreaboo
韓国のポップカルチャーのデジタルメディアプラットフォーム。

Harmonica IT
MENA地域に特化したデーティングアプリ。一度マッチングが起こると、一定時間次のマッチングが起こらないようなアルゴリズム設定がなされているところに現地のカルチャーに合わせた特徴がある。半年間で、10万ユーザーを獲得。DAUは1万ユーザーで、やりとりされたメッセージの総量は500万件以上。既に1組のカップルがアプリを使用して結婚している。

Purple Go
店舗での顧客体験を10倍改善するサービス。眼鏡市場にまず導入しており、眼鏡の購入におけるフレームの選択や保険の比較などをiPad上でスムーズに提案できたり、CRMとして予約管理、フォローアップのemailの送信などもできる他、ECサイトの設置も可能。パイロット導入した店舗では年間売上が$150K増加。アクセラレーター期間中に8店舗に導入し、セールスサイクルを2週間に短縮。契約金額は年間で$4K。

Lexop
内容証明などの法的文書の送付をデジタル化する。法的文書の送信状況を追跡でき、また相手がその文書を受領したことが法的にも証明される。すでに200の法律事務所が4000件の訴訟案件で5万件以上の法的文書のやり取りを行った。1文書の送信につき$9で提供。サブスクリプションユーザーが500ユーザー以上、受注高が$660K、月次成長率はが21%。

Shezlong
MENA地域初のオンライン心理カウンセリングプラットフォーム。オンラインで自分にあったセラピストを探せ、予約ができ、実際のカウンセリングはオンラインで行われる。予約は30分毎に可能で、 $20~$75のコスト。200人以上の専門家の登録、7カ国の言語に対応、50カ国にまたがる20,000人のユーザーを獲得。

StructionSite
建設現場のための360度ビルディングインフォメーションモデリング(BIM)プラットフォームを提供。建設現場の写真を360度カメラで撮影しBIMを作成し、そのBIM上にメモを残し共有することができる。

Orchard
BYODが普及する中で、従業員の持つスマートフォンのための保険とセキュリティーツールを提供する。アプリにより、35項目以上のスマートフォンの状態を確認し、またセキュリティーに関しても5,800以上の項目で診断する。既に、60,000台以上の診断を行なっており、年間売上は$2M。

Chipper
学生ローンをより簡単に返済するためのアプリの提供。アプリに自身の講座を紐付けると普段の買い物などの金額に少し上乗せした金額が講座から引かれ、その上乗せした分をローンの返済に自動的に充てる。ユーザーあたり、平均で金額にして$6,200、年数にして4年ローン完済までに節約できる。

Libra Credit
仮想通貨資産をベースにしたグローバルなオンラインレンディングプラットフォーム

Metadium
ブロックチェーンベースのID(Meta ID)を発行し、あらゆる個人情報を適切に管理できるエコシステムを目指す

Solana
秒間70万トランザクションが可能でスケール可能なハイパフォーマンスブロックチェーン技術を提供

 


 

Demo Day登壇企業の情報は、Demo Day特設サイトにもまとまっている。登壇企業のプレゼン資料や、直接連絡を取れるフォームもあるのでぜひアクセスしてみて欲しい。動画も500 StartupsのYouTubeにアップされている。なお、次回のDemo Dayなどの情報は500 Startups JapanのFacebookページで発信しているので、フォローして最新情報をチェックしてもらえれば幸いだ。

澤山 陽平

Managing Partner, 500 Startups Japan

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