日本における、プレシリーズAの増加

日本における、プレシリーズAの増加

シリコンバレーでは、スタートアップによるアーリーステージの資金調達が驚くほど細分化されています。少なめに見ても、エンジェル、プレシード、シード、ポストシード、プレシリーズA、そしてシリーズAがあるようです。 基本的にシードとシリーズAしかない日本とは大違いです。シードからシリーズAまでの間で資金調達をする場合、私たちはこれをシンプルに「ブリッジ」と呼ぶことが多いです。しかし最近は日本でも「プレシリーズA」が出現しつつあります。 いろんな意味で、プレシリーズAは、ブリッジラウンドを婉曲的に表現しているに過ぎません。シリーズAにふさわしいレベルのトラクションに到達しきれていない企業は、シリーズA前…

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起業家がVCアソシエイトに会うべきケースと、会わなくていいケース

起業家がVCアソシエイトに会うべきケースと、会わなくていいケース

こんにちは、500 Startups Japanの吉澤美弥子です。私はベンチャーキャピタル(以下VC)のアソシエイトという立場で、日々多くの起業家とミーティングしています。その中で常に自問自答していることは、「起業家がパートナーに直に会うのではなく、まず私を介する意味とその価値を提供できているか」ということです。 VCにとっては、パートナーが投資の意思決定だけでなく、投資先の支援やファンドレイズにより多くの時間を割けるよう、なるべくパートナーの時間を確保したいと思っています。そのため、アソシエイトが先に起業家に会い、事前に絞り込むことは非常に合理的です。 しかしながら、起業家にとってはどうでし…

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市場規模の考え方と、投資家への伝え方

市場規模の考え方と、投資家への伝え方

こんにちは、500 Startups Japanの吉澤です。前回、起業家によるピッチの際に重要な「競合分析」に関する改善方法についてブログを書きましたが、今回は競合分析とならぶ重要なピッチ内容である「市場規模」に関する考え方と伝え方についてご紹介します。 市場規模が調達において重要な理由と、起業家がしがちな間違え 起業家の皆さんは、VCが「市場規模は十分に大きいですか」と市場規模の大きさについてよく言及しているイメージをお持ちではないでしょうか。実際、私たち500 Startupsも狙っている市場規模の大きさを重要な投資判断材料の一つとしています。 これはなぜかというと、まだトラクションはおろ…

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資金調達における、競合の考え方と投資家への伝え方

資金調達における、競合の考え方と投資家への伝え方

こんにちは、500 Startups Japanのシニアアソシエイトの吉澤です。日々起業家にお会いし、ピッチをしていただく中で、競合に関して「競合はいません」とだけ話す人がたまにいらっしゃいます。確かに競合がいないのならそれが理想です。しかし、「競合はいない」とだけ言われると投資家は「本当にそうですか?ちゃんと考えていますか?」と起業家の分析に疑問を感じたり、「競合いないなら、そもそもマーケットがないのでは?」とビジネスそのものの可能性を疑問視してしまうといったことがあるため、実はあまりポジティブな言葉ではありません。 競合について話すべき理由について、500 Japanの代表のJames R…

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資金調達プロセスは採用プロセスでもある

資金調達プロセスは採用プロセスでもある

私たち500 Japanの多くのポートフォリオ企業は、ここ数カ月の間に資金調達を行ってきました。私は、資金調達を支援する中で、ファウンダーらが直面する共通のジレンマに気づきました。それは「提示バリュエーションが低めだけど一流の投資家に決めるか、それとも提示バリュエーションが高めだけど二番手の投資家に決めるか」どうかです。ここで言う「一流」とは、(通常は実績に基づいた)強いブランド力を意味します。 私たちは通常、比較して提示バリュエーションが低めでもそれが合理的な範囲内であれば、一流投資家から資金調達を受けるべき、とアドバイスします。特に既存株主(私たち500 Japan!)の持分の希薄化が進む…

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投資家へピッチメールを送る際のポイント

投資家へピッチメールを送る際のポイント

こんにちは、500 Startups Japanの吉澤です。 VCがスタートアップと出資の話を進めるにあたり、そのファーストコンタクトの方法は様々です。既存投資先や知人からの紹介だったり、起業家からの直接のお問い合わせだったり、また時には、VCから起業家に連絡をすることもあります。どのチャネルを好むかはVCによるかもしれませんが、500 Startups Japanではどんなチャネルからでも起業家と繋がれることは大歓迎です。 私たちは2年前のファンド設立から、ブログやSNS、動画コンテンツといったマーケティングやPRを活発に行ってきました。こういった情報をご覧いただき、全く繋がっていない起業家…

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スタートアップにありがちなチームスライドと、その改善方法

スタートアップにありがちなチームスライドと、その改善方法

資金調達のピッチデックにおいて、チーム紹介のスライドは最も重要なスライドの一つです。シードステージやアーリーステージのスタートアップの場合には、ほぼ間違いなく最も重要なスライドと言えます。その時期には目立ったトラクションを具体的に示せないので、チームが最大のセールスポイントになるでしょう。しかし、残念なことに、日本ではイマイチなチーム紹介スライドを用意するスタートアップが多いです。 ありがちなのがこのようなスライドです、と聞いて驚くかもしれません。 身体的な外見と役職を除くと、投資家は、このスライドからどのような情報を読み取るべきなのでしょうか?確かに、名前に顔写真を付けたことは良いことです。…

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いつ投資家にコンタクトを取るべきか?

いつ投資家にコンタクトを取るべきか?

先日、とあるイベントでBeenextの前田ヒロ氏と共に登壇したところ、「投資家には、いつ話をし始めるのが良いと思いますか」というご質問を聴衆の方からいただきました。この方は、資金調達の必要性が生じる前に投資家に話し始めることに問題はないか、ということを知りたかったようです。 これは難しい質問です。というのも、投資家によるからです。2つの考え方があります。 一つの考え方は、第一印象が大事、決定的に大事であるというものです。アイディアに自信を持てない段階で、またはピッチに磨きがかかっていない状態で会うと、投資家は初対面のときのあなたの第一印象を、その後のあなたの全体的な印象へと無意識に結びつけてし…

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山口弁護士に聞く、シードスタートアップのための資金調達 – J-KISSの交渉事項と契約書

山口弁護士に聞く、シードスタートアップのための資金調達 – J-KISSの交渉事項と契約書

6月28日、ミクシィのCVC「アイ・マーキュリーキャピタル」が、「シードスタートアップのための資金調達J-KISSによるファンディングの概要と実例」の勉強会を開催しました。今回は勉強会で語られた内容の一部をご紹介します。 今回の勉強会の前半では、弁護士の山口孝太先生をお招きし、コンバーティブルエクイティの概要とJ-KISSの契約書のポイントをご説明いただきました。山口先生は日本とニューヨーク州の弁護士資格を持ち、M&Aやクロスボーダー取引、海外企業の日本進出といった案件を多数経験されています。また、スタートアップにも強い関心をお持ちで、独立後は様々なベンチャー企業の資金調達やエグジット…

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調査レポート: 186社の登記簿から分かったスタートアップの資金調達の「相場」

調査レポート: 186社の登記簿から分かったスタートアップの資金調達の「相場」

「○○が○億円を調達した」「○○が○○億円のバリュエーションで調達中らしい」 スタートアップ界隈ではそんなニュースや噂が日々飛び交う。しかし、調達金額はともかく、実際のバリュエーションや詳細条件が表に出ることは極めて少ない。 だが、日本で会社を設立して経営する限り、基本的な情報を法人登記簿に記載する義務があり、さらにこれは誰でも取得できる。つまり、ある程度の粒度までであれば、その企業の株数や資本金の増減などの情報を得ることで、直近の資金調達ラウンドの詳細を推測することが可能だ。まさにこれに関して少し前にこんな会話もあった。 応援してるからこそなんですが、そろそろ「資金調達したけど調達額は非公開…

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