インシュアテック投資のトレンド

インシュアテック業界のトレンドと今後の可能性 – 500 Startups Japan調査レポート

現在米国で300年の歴史を持つ保険業界に破壊的なイノベーションを起こしているのは、紛れもなく創業から300日未満の歴史のないスタートアップです。GCAの調査によればUSだけでも約242兆円(生命保険:約89兆円、健康保険:約85兆円、物損人身損害保険:$約68兆円)のマーケットがあり、94%の保険会社はこれからの保険業界にはプラットフォーム化やデジタルパートナーなどの新しい改革が必要不可欠であると感じています。インシュアテックと言っても幅広く、保険の流通や顧客のエンゲージメント、新しい保険商品の開発・価格の比較、バックオフィス、データ分析などがバリューチェーンとしては存在し多種多様なスタートアップがこの業界に参入してきています。

あのGoogleも保険業界には注目をしています。2015年に金融商品や保険商品を比較検討できるGoogle Compareを発表したものの、1年以内でサービスを終了してしまいましたが、投資サイドでは、親会社AlphabetのファンドであるCapitalGからオンライン保険契約と契約者の健康維持に焦点を当てる保険会社「Oscar」に$32.5Mの投資を行いました。またGoogle Venturesから中小企業などの雇用者向けの従業員の医療保険にかかる費用を削減するサービスである「Collective Health」に$81Mの投資、更に賃貸人や物件オーナー向けのP2P保険を提供する「Lemonade」に$34Mの投資を行っています。

またこの分野は既に数件のExitが出ています。昨年にはAlibabaとTencent、中国第二位の保険会社である平安保険の協同出資を行なっていた「Zhong An」が上場し、つい今年の6月には自動車保険を筆頭に住宅保険・生命保険の比較ができるサービスを提供する「EverQuote」もNASDAQに上場を行いました。ヨーロッパでも盛り上がりを見せ、オンライン完結型住宅保険・個人賠償責任保険アプリを提供する「ONE」はEUを中心に躍進するオンラインブローカー仲介プラットフォームのスタートアップである「wefox」に買収されることによって保険証券の販売数を伸ばし、Lemonadeの18倍早く成長していると言われています。

以下、参考までに、500 Startups Japanでクローズドに開催しているトレンド勉強会シリーズの第4回目、「インシュアテック勉強会」でマネージングパートナーの澤山がお話しした、インシュアテックに関わる世界のスタートアップ事例を下記に掲載します(後半の投資先起業家によるパネルディスカッションは非公開のため割愛)。

500 Startups Japanでは、インシュアテック領域に関わるスタートアップへの投資を活発に行っています。保険代理店や金融機関向けに顧客管理・契約管理サービス「hokan™️」を提供する「hokan」、スマホ保険や一日モノ保険など保険商品そのものにITを組み込み、AIの自動判定などを活用した新たな保険を開発・提供する「justInCase」に投資をしています。

インシュアテックのサービスを展開しようとしている起業家の皆さん、是非お気軽にご連絡ください。

久門将也

九州大学卒業、東京大学公共政策大学院在学中。F Venturesでのインターンを経て2018年5月から500 Startups Japanにインターンとしてジョイン。主に、投資先向けイベントの運営・リサーチなどを担当。

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