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世界を目指すスタートアップに必要な「Born Global」ムーブメント

500 Japanは3月6日に、日本にいるグローバルマインドセットを持った優秀な人材と、いま最も期待されている東京のスタートアップとを繋ぐイベントを開催します。すでにエンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーやマーケター、営業といった様々な職種の300名以上が登録してくれています。すでに日本で働いている、またはこの日本という素晴らしい国で働きたいと思っている、非常に優秀なバイリンガルや外国人は案外数多くいるものです。彼らにとってスタートアップこそが、伝統ある日本企業では普通体験できないようなダイナミックかつスピード感のある環境で働くチャンスだと、私たちは考えています。今回のイベントは、彼らがスタートアップ業界に飛び込む機会になるでしょうし、私たちの投資先にとってもこういったなかなか出会えない人々と繋がれる機会になるでしょう。

イベントのアイディアは、私がずっと感じていたフラストレーションが発端でした。それは、この20年以内に設立された日本企業で、グローバルに強いプレゼンスを持つものが1社も思い浮かばないということです。かつて多くの企業がチャンレンジし、現在も多くの企業がチャレンジしているのに、現時点ではまだ本当に大きく成功した企業はほとんどありません。であれば、それが絶対に無理なのかというと、そんなはずもありません。日本のスタートアップにもグローバルに拡大する方法はきっとあるはずです。ただ、それを突き止めるにはもう少し考察する必要があります。正直なところ、私たちも答えを見つけたわけではなく、まだ解決策を見いだそうとしているところです。

日本のスタートップの海外進出を阻んでいる要因の1つは、設立当初に築かれる言語と文化の壁ではないかと考えています。多くのスタートアップは、設立間もないころに社内公用語を日本語に決めてしまいます。もちろん、そうする理由もよくわかります。日本語を母国語とする人の方がかなり多いですし、バイリンガルな人材は給与が高くなりがちです。しかし、この些細と思われる決断が、世界での成功を目指すときに足かせとなってしまうのです。

このような壁があると、海外市場向けのチームの構築とマネジメントは苦しい戦いになります。最も優秀な人材を採用し引き止めておくことは母国語でも難しいのに、それが片言の英語だとどんなに難しくなるか想像してみてください。さらに、文化的な距離感があると、誰かとより深いレベルで通じ合うこともますます難しくなります。仮に素晴らしい人材を採用できたとしても、その人は同僚たちと、効果的にコミュニケーションをとったり、親しい関係を築くことができないかもしれません。そして、最後は、疎外されフラストレーションを感じ、仕事が進まなくなり、いずれ辞めてしまうのです。

最初から社内公用語が英語であれば、このような懸念の多くは回避できます。だからこそ、本気で海外進出を狙っている日本のスタートアップは、公用語を英語にしなければならないと私は思っています。そして、そのためには、スタートアップ・エコシステムにもっと多くの外国人とバイリンガル人材を引き入れる必要があります。バイリンガルも外国人も、スタートアップによる海外進出のための土台作りを手伝うことができます。さらに、将来世界を変えるような会社を東京で誕生させたいのであれば、スタートップにより多くのバイリンガルと外国人が関わっていかなければなりません。

Facebook、Twitter、GoogleやAmazonはいずれも、日本に活気のあるオフィスを構えています。アメリカの会社が日本で事業を成功させられるのであれば、その逆が出来ないはずはありません。必要なのはリバース・エンジニアリングだけです。こうした会社は単純に、日本オフィスをグローバル組織の一オフィスと捉えており、スタートアップも自分たちの日本オフィスを同じように捉えるべきです。グローバルな組織を支える1本の柱を建てているに過ぎないので、当初からそれを念頭にチーム作りをすべきでしょう。

友人であるMoneytreeのPaul Chapmanさんは、初日から英語を公用語とするスタートアップを「born global companies」(生まれもってグローバルな会社)と上手に表現しています。私はこのイベントを通じて、今後グローバルに注目されるゲームチェンジャーが生まれるように「born global」というムーブメントのキックオフをしたいと考えています。ということで、皆さんもこの日の予定をしっかりと押さえて、ムーブメントに参加しに来てください!

ぜひこちらから、イベントの詳細をご覧ください!

James Riney

Managing Partner & Head, 500 Startups Japan

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